著者
渡部 奈緒 岩永 竜一郎 鷲田 孝保
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.553-560, 2002-07-31

運動障害を主体とした発達障害幼児14名と,対人,及び知的障害を主体とした発達障害幼児16名の母親について調査し,比較研究した.母親のストレスと疲 労感に関する質問では,健常児38名よりも,運動障害を主体とした児に問題が大きい項目は認められなかったが,対人関係,または知的障害を主体とした児の 母親には問題が大きい項目が認められた.広汎性発達障害児,精神発達遅滞児などの母親は育児ストレス・疲労感が大きいことが示唆され,早期から専門家のサ ポートが必要であることが考えられた