著者
宮坂 勝之 三股 亮介 秋吉 浩三郎 渡部 達範
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.734-736, 2021-07-01

カテーテル針留置目的の穿刺では「逆流を確認したらまずカテーテルを進める」LiSA 2021年4月号の『ブラインド穿刺の理窟:末梢血管(静脈・動脈)穿刺』は,カテーテル針の外筒(カテーテル)と内筒(針)先端間のギャップ(図2)の存在認識の重要性を指摘している有用な論文である。しかし,378ページの「確実な留置のためには,外筒先端よりも手前まで内筒を引いて,外筒の先端から逆血があることを確認する必要がある」とする記載は,文脈的に誤解を呼ぶ可能性があり,コメントしたい。
著者
渡部 達範
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.374-377, 2021-04-01

血管穿刺は薬物の投与,輸液・輸血による循環血液量の補正や貧血の改善,高カロリー製剤の投与,動脈圧や中心静脈圧などの測定を行うために必須の手技である。特に全身管理を行う麻酔科領域では基本中の基本手技である。穿刺法に関しては解剖学的な知識をもとにしたブラインド穿刺が広く行われている。しかし近年,特に中心静脈穿刺においてはブラインド手技に代わって超音波断層像を用いる超音波ガイド下手技が推奨されている。