著者
湯浅 美奈子 黒野 弘靖
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.50, pp.455-458, 2007-07-15

町家は日常の生活空間としてだけでなく、年中行事や通過儀ネLを行う空間として機能してきた。新潟県上越市高田仲町通りにおいて、儀礼の際の町家の空間利用を見ることにより、町と町家のつながりについて明らかにする。結婚式では一軒の町家、葬式では向こう三軒両隣、祗園祭りでは町内を空間の単位として利用している。儀ネLに応じて空間の単位を使い分け、町とのつながりを変化させることにより、町家は様々な場面に対応している。