- 著者
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佐藤 常雄
溝井 理子
木村 凡
藤井 建夫
- 出版者
- 公益社団法人 日本食品衛生学会
- 雑誌
- 食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
- 巻号頁・発行日
- vol.37, no.4, pp.173-178_1, 1996-08-05 (Released:2009-12-11)
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
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イカ塩辛白作り (1試料) 及び赤作り (2試料, A, B) を試作し, その熟成中のヒスタミン (Hm) 量, Hm生成菌数及びHm分解菌数の消長を調べた. その結果, イカ塩辛熟成中のHm蓄積量は白作りで0.2~5.4mg/100g, 赤作りで0~1.0mg/100gと両者とも微量であった. また, Hm生成菌は赤作りAの熟成7日目にのみ確認されたが, その数も少なく3.0×101/gであった. Hm分解菌については, 白作り及び赤作りAともに熟成初期に確認されたが, その数は102/g程度とHm生成菌と同様に少なかった. Hm生成菌として Acinetobacter をイカ塩辛より分離したが, この細菌は今までにHm生成の報告のないものであった. またこの属の細菌は, イカ塩辛中に存在するHm分解菌としても数多く検出された.