著者
佐藤 博 滝野 隆久 中田 光俊
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

がんの浸潤・転移に重要な役割を果たすMT1-MMPの新規基質の探索を行い、その生理・病理的意義を解明した。その結果、膜タンパクの切断・シェディングに特にユニークな活性を見出した。例えば、MT1-MMPによるセリンプロテアーゼ阻害因子Hepatocyte Growth Factor Activator Inhibitor-1の切断はプロテアーゼ活性化カスケイドを始動させ組織破壊を引き起こす。我々はその状態をプロテアーゼストームと名付けた。