- 著者
-
菅野 英二
瀧田 誠一郎
- 出版者
- 北日本病害虫研究会
- 雑誌
- 北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
- 巻号頁・発行日
- vol.2007, no.58, pp.71-74, 2007-12-14 (Released:2011-03-02)
- 参考文献数
- 7
リンゴ褐斑病に対する各種殺菌剤の残効性および治療効果について, 本病菌分生子を用いた新梢葉への接種により検討した. その結果, チオファネートメチル水和剤は残効期間が21日程度と最も長く, 15日程度の残効がある殺菌剤も数種明らかになった. また, 接種から1日後以内の散布でシプロジニル水和剤は高い防除効果を示し, チオファネートメチル水和剤およびべノミル水和剤でも防除効果が認められた. このことから, 本病に対して残効性が長い殺菌剤を散布することで, 防除間隔を10日から15日程度に延ばすことができると考えられた.