著者
瀬戸 清華 佐賀 香奈美 中田 弘子
出版者
石川県公立大学法人 石川県立看護大学
雑誌
石川看護雑誌 = Ishikawa Journal of Nursing (ISSN:13490664)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.41-49, 2022-03

本研究の目的は,教育施設内の対面授業学年数別,高頻度接触面の汚染度実態と,次亜塩素酸水を使用した接触面の拭き取りの影響をATP 拭き取り検査法により明らかにすることである.実態調査の結果は,1・2学年対面授業日での施設内18 箇所の平均汚染度には有意な差はみられなかった.汚染度の高い箇所は,施設出入口の引戸の取っ手,講義室内のクレセント・照明スイッチ,トイレの内鍵などであった.汚染面の拭き取りでは,アルコール,次亜塩素酸水,水道水を用いた結果,3条件の拭き取り前後にはいずれも有意な汚染度の低下がみられた.拭き取り後の条件間の直接比較では,アルコールは次亜塩素酸水と水道水に比べて有意に低下し,次亜塩素酸水と水道水には有意な差はみられなかった.アルコールの入手の困難時では,次亜塩素酸水,水道水を用いた接触面の細菌を含めた有機物の除去の効果には差がみられないことが示唆された.