著者
栗原 秀輔 瀬野 瑛 澤村 一
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.52-59, 2008-10-28
被引用文献数
2

多値議論の論理は不確実な知識を基に不確実な問題に対して議論を可能とする.本論文では,LMAのソーシャルウェブ:SNS,Wikipediaへの応用を述べる.これらは,現在および未来の情報社会に最も影響を与えるであろうソーシャルウェブアプリケーションだと言われている.SNSについては,mixiのマイミクシィへの登録承認をLMAをもとに判断するエージェントを提案する.Wikipediaについては,Wikipediaの削除問題に着目し,LMAをもとにその問題の原因となった記事を削除するべきか否かという問題について議論し,削除依頼による議論の分析を行うエージェントを提案する.
著者
佐藤 慶太 瀬野 瑛 萩原 威志
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-24, no.16, pp.1-6, 2014-02-20

各サーバがローカルに保持するアノテーションデータを P2P ネットワークを介して相互に参照する手法が提案されている.本研究では,W3C によるウェブアノテーション規格である Annotea のサーバを,Java およびその P2P 通信ライブラリである JXTA を用いて実現する.JXTA ネットワーク上の各サーバに分散しているアノテーションに対し Annotea が求める検索機能を実現するため,JXTA ネットワーク上にインデックスを作成する仕組みを設計した.また,インデックスデータの複製/同期/マージの手順も設計し,ピアの脱退を想定した耐障害性を備えた.本論文では,これらの設計のもと自律分散型 Annotea サーバ Wasabi を実装し,その評価を行った.