著者
佐藤 慶太 瀬野 瑛 萩原 威志
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-24, no.16, pp.1-6, 2014-02-20

各サーバがローカルに保持するアノテーションデータを P2P ネットワークを介して相互に参照する手法が提案されている.本研究では,W3C によるウェブアノテーション規格である Annotea のサーバを,Java およびその P2P 通信ライブラリである JXTA を用いて実現する.JXTA ネットワーク上の各サーバに分散しているアノテーションに対し Annotea が求める検索機能を実現するため,JXTA ネットワーク上にインデックスを作成する仕組みを設計した.また,インデックスデータの複製/同期/マージの手順も設計し,ピアの脱退を想定した耐障害性を備えた.本論文では,これらの設計のもと自律分散型 Annotea サーバ Wasabi を実装し,その評価を行った.
著者
佐藤 悠 萩原 威志
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-39, no.10, pp.1-6, 2017-09-22

新潟大学工学部情報工学科では,Linux 環境を用いた演習を行うための計算機演習室システムを運用している.システムは主に複数台の演習用サーバと,シンクライアントである X 端末群,ファイルサーバによって構成されているが,このような常時稼働の共用システム下での利用を想定していないアプリケーションも多く,トラブルが頻発してシステム運用上の問題となっていた.そこで,利用者が多いために問題解決もより進んでいると考えられるスタンドアロンのデスクトップ PC に近い形態で実行するため,コンテナ型仮想化ソフトウェアの Docker を利用し,1 ユーザに対し 1 コンテナを実行する環境を提供することで,各ユーザの利用に合わせて起動 ・ 終了するシステムを構築した.また併せて,この際に作成した Docker イメージを学生が所有する PC 上で実行可能な形で配布することで,学生が利用できる Linux 演習環境として,新しい在宅学習システムを提案した.