著者
為永 辰郎
出版者
三重大学
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.39-45, 1981

星食観測の新しい方法と予備的結果・問題点を報告する。高感度TVカメラによる望遠鏡像とデジタルタイムとJJY信号を同時に記録したビデオテ-プのスロー・ストップ画像解析により、一画面時間(約<special>1/60</special>秒)を分解能として食時刻を決定できることがわかった。今回のアルデバラン食(1980年9月2日)では、JJY信号とタイマーの同期不充分の為、食時刻決定精度は予備的に<special>1/20</special>秒であった。さらに星食進行状況のビデオによる再現は、天文教材として極めて効果的である事がわかった。