著者
熊田 岐子 岡村 季光 オチャンテ カルロス
出版者
奈良学園大学
雑誌
奈良学園大学紀要 = Bulletin of Naragakuen University
巻号頁・発行日
vol.10, pp.55-61, 2019-03-10

本稿では、熊田・岡村(2018)で着目した「基本的自尊感情を育む共有体験」(近藤、2010)を応用し、英語スピーキングの共有体験に関する調査を行った。「自尊感情を育む共有体験」として、英語スピーキングを場面と定め、他者とのコミュニケーションにおける英語スピーキング不安を検証した。具体的には、ペアワーク、グループワーク、クラス発表を場面として設定した。考案した項目を因子分析した結果、ペアワーク、グループワークにおいては「肯定承認」、「安心」、「忌避」、クラス発表においては「肯定承認」、「不得意」の構造を見いだした。さらに、英語スピーキング不安、対人不安傾向、自尊感情、自己受容、他者受容との関連を検討し、他者からのフィードバックが得られるグループワークが有効である可能性が示唆された。今後の展望として、他者からのフィードバックとして、信頼する人、すなわち教師がすべきフィードバックについて検討することが課題として残された。