著者
片山 圭巳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.116, pp.93-98, 2008-06-20

本研究は英語母語話者と日本語母語話者がどのように音響的差異を使って音声語彙認識をするか、またアクセント知覚をするかを調査した。まず、音声作成プログラム(Sensyn)を使って、日本語の「雨」と「飴」の音声を作成し、二つの音声の基本周波数の差を開始点と終点で8分割し、9段階の音声刺激を作成した。日本語母語話者には日本語「雨」か「飴」を、英語母語話者には英語でアクセントが第一音節にあるか第二音節にあるかを弁別するように指示をした。米国出身の英語母語話者3名と東京地方出身の日本語母語話者3名が、無作為に提示された9段階の刺激音を10回ずつ聞いて弁別をした。