著者
入谷 忠光 井原 敬能 片岡 実 大家 隆弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.378, pp.37-40, 1998-10-30
被引用文献数
1

日本の交通事故による死亡者が年間1万人であり, このうち交差点での出会い頭の事故が40%で, そして0.5秒速くブレーキかけることができれば50%の, また1秒ならば90%の事故が防げると言われている.このようにブレーキ操作を速くかけることを目的とした新しい車車間通信を提案する.すなわち各車両は現在の位置, 速度, ブレーキなどの情報を周りの車に電波で知らせると同時に, 他の車両と信号機の状態を受信する.各車両は周波数が異なる放送局であり, 同時に他の車の電波を受信する方式なので, アドレスを割り付ける必要が無い.マルチパスに打ち勝つために周波数ダイバーシティを用いたFSK方式で, しかも同期が容易な方法を提案する.
著者
長篠 博文 片岡 実 木内 陽介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.98, no.174, pp.133-140, 1998-07-14

ヒトの人差し指のリズム運動において, 周波数の変化に伴う振動自由度の増減が観測されている。この現象は運動を駆動する神経回路のはたらきとして発現するものと考えられる。本研究はこの現象を発生する神経回路モデルを構成してその特性を解析したものである。ここでは2個の神経振動体の非対称な結合回路によってモデル化した。振動体内部のユニット間の結合強度および振動体間の結合強度の変化によって振動周波数の変化をもたらし, それに伴う振動モードの移行によりこの現象の発生を導いた。このモデルにおける振動モードの周期解の数値解析によって, 周期解の分岐現象を明らかにし, これによって発生する周期解の変化が振動自由度増減に対応することを示した。