- 著者
-
牧野 泰美
- 出版者
- 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2016-04-01
本研究では、吃音のある子どものレジリエンス(精神的な回復力、立ち直る力)とその向上に関する知見として、レジリエンスは、人間関係、主体性、ユーモア、創造性、コミュニケーション等により構築されること、吃音問題との関連としては、折り合い、仲間、客観視、気持ちの解放、笑い、感情の対処、他者信頼等が重要な要素であること、子ども自身が吃音を対象化できること等の重要性が整理された。上記の観点を踏まえた指導・支援として、子どもと教師が対等に対話を進め、吃音について語ることができる実践内容・方法を検討・提案した。