- 著者
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西村 公伸
牧野 浩佑
峰 辰則
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.105, no.404, pp.1-6, 2005-11-11
- 被引用文献数
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3
近年, ディジタル技術の高度化に伴い情報の高密度化が進んできたが, アナログ技術の観点からもディジタル技術の進歩に見合う高精度化が要求されると考える.本研究では, スピーカボックス, CDプレーヤ, アンプなどステレオ再生機器の機械的振動が, 再生音の音質や音像表現にどのように影響するかの関係解明を試みる.具体的には, 機械的振動の対策により機器振動の高調波成分の低減が観測され, 放射音や電気信号に含まれる高調波歪成分の低減にも寄与していることを確認している.さらに, 高調波歪の低減により再生音がどのように改善されるかを, 音質と音像表現力(定位と明確さ)についての試聴実験により検証している.