著者
角村 幸治 石神 龍代 井島 晴彦 中村 弘典 河瀬 義之 甲田 久士 狩野 義広 皆川 宗徳 黒野 保三
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.416-420, 2009 (Released:2010-01-20)
参考文献数
4

【目的】鍼治療によるかぜ症候群の予防効果について調査した。 【方法】東洋医学研究所®グループに来院した患者215名にアンケートを行った。 内容は鍼治療を始めてから 「かぜをひきにくくなった」「変わらない」 「かぜをひきやすくなった」 とした。 【結果】 「かぜをひきにくくなった」 と回答した人の割合は63.4%、 継続期間別では2年以下が45.9%、2年以上4年未満は63.3%、 4年以上で82.8%であった。 【結論】鍼治療はかぜ症候群の予防に対する有効な一手段である可能性が示唆された。 また、 鍼治療を長期に継続するほど「かぜをひきにくくなった」 と回答した人の割合が増加したことから鍼治療を長期に継続することで予防効果が高まることが認められた。