著者
玉木 貴裕 三谷 康範
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第72回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.22-23, 2019-09-19 (Released:2020-01-20)

近年、慣性を持たない再生可能エネルギーの導入量増加により電源脱落量から推定される以上に周波数が変動してしまうといった擾乱に対する耐性の低下が懸念されている。こうした系統の剛性を把握するために位相計測装置から得られる位相情報と系統間の潮流情報から広域動揺モードを観測し、注目する地域が持つ慣性の推定を試みている。しかし、系統間動揺の観測が困難な系統も存在しているため、別の手法を用いることで検討のための指標を示すことを目指している。具体的に本稿では系統事故に着目し、事故発生時に生じる周波数変動と電力の変化量を用いて慣性の推定を行っており、また、様々な観点から手法の有効性について検討を行っている。