著者
李 登輝 王 燕軍 中村 佐都志 長嶺 慶隆
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.7-11, 2018-02-25 (Released:2018-03-23)
参考文献数
12

台湾牛(TWN)は台湾の日本統治時代(1895年~1945年)に日本から台湾へ輸送された和牛の子孫だといわれるが,現在は陽明山で放牧される19頭(雄牛8頭,雌牛11頭)のみとなった.本研究ではこの19頭のTWNと黒毛和種(JB)さらにヘレフォード(HER),シンメンタール(SIM),ショートホーン(SH),アンガス(ANG),ホルスタイン(HOL),シャロレー(CHA),リムジン(LIM)の7種の欧米品種を加えた9品種間の遺伝的な関係をSNP(Single Nucleotide Polymorphism,一塩基多型,スニップ)マーカーを用いて調べた.クラスター分析(ウォード法,群平均法),主成分分析,近接結合法を用いて解析した結果,台湾牛TWNは黒毛和種JBや外国種からは独立した集団として位置していた.