著者
生田目 大介
出版者
徳島大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2021-08-30

咀嚼筋痛障害は,主症状として筋痛,運動痛,運動障害を示すことが知られており,治療が困難なことが多い。口腔顔面痛は,三叉神経節における炎症性サイトカインであるTNF-αを介したニューロンと三叉神経節内に存在するグリア細胞との相互作用によって調節され,三叉神経節へグリア細胞機能抑制薬のミノサイクリンを投与することで痛みの軽減を認めたことが報告されている。しかしながら,咀嚼筋痛の伝達メカニズム,およびミノサイクリン投与による鎮痛効果や作用経路については不明である。本研究では咬筋痛モデルラットを用いて,咀嚼筋痛の伝達メカニズムを解明し,新規の咀嚼筋痛治療法開発の基盤を形成することを目的とする。