著者
田中 則広 Norihiro Tanaka
出版者
淑徳大学人文学部紀要委員会
雑誌
研究論集 (ISSN:21895791)
巻号頁・発行日
no.5, pp.27-39, 2020

植民地統治期の朝鮮における最大の民族運動である「3・1独立運動」から100年目を迎えた2019年、日本と韓国、および、日本と朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)は、歴史認識をめぐって対立し、解消の兆しの見えない状況が続く。こうした中、本稿では歴史認識をめぐる捉え方の差異を検証する一環として、日本、韓国、北朝鮮の各国で放送されたテレビニュースを中心に、内容の比較・分析を試みた。その結果、3・1独立運動に対する報道姿勢について、それぞれの国において顕著な特徴のあることが明らかになった。