著者
田山 健二
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.324-329, 2018-10-01 (Released:2018-11-20)
参考文献数
13

ADEAC(A System of Digitalization and Exhibition for Archive Collections)は、2008年10月から、TRC-ADEAC(株)において運用を開始したプラットフォームシステムです。現在、図書館・大学等の88機関が所蔵する多様な史資料が、ADEACを介し利用に供されています。インターネット・ユーザーは、無償で、例えば高精細画像データを閲覧、またADEAC内の全てのテキストデータを横断検索できます。当技報において、現在進めているインターフェイス、検索精度の向上等の改善とIIIF、ウェブアクセシビリティ等への対応の検討状況について概説し、特徴的な5機関の利用事例を紹介します。
著者
田山 健二
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.163-166, 2022-11-01 (Released:2023-01-05)
参考文献数
12

本稿では、デジタルアーカイブの持続可能性において重要である「共同」「人材」「更新」「利活用」という4つの視点について、ADEACの業務に基づいて述べる。「共同」ではADEACの基本コンセプトと関係者全員が一体となり取り組むことの重要性、「人材」では当社が行うデジタルアーキビストの養成講座や情報リテラシーの大切さ、「更新」ではその有効性を示す事例とADEAC新バージョンの機能向上で生じる好循環への期待、「利活用」では学校での教材化実践によりデジタルアーカイブが地域に必要不可欠な知の基盤となることを述べる。こうした活動の継続により、デジタルアーカイブの持続可能性が高まり消滅回避に繋がると考える。