著者
田島 崇博 牧田 光代
出版者
新潟医療福祉大学
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.92-95, 2006-12-30

急速な高齢化が進む我が国では,社会保障制度の見直しにより,高齢者ケアの重点は施設中心から在宅へと移行してきている。施設と在宅の中間的施設である介護老人保健施設(以下,老健施設)は急激な増加を続け,理学療法士(Physical Therapist : 以下,PT)が活躍する場の一つとして注目される。そこで,総合ゼミへの参加を通して老健施設におけるPTの役割を調べた。その結果,(1)身体機能の把握(2)家屋状況の適応(3)他職種との連携(4)チームでの統一した目標設定とアプローチ(5)社会資源の活用の5項目が挙げられた。複合的なニーズをもつ対象者に対し,PTも幅広いアプローチが必要である。