著者
田島 毓堂 広瀬 英史 重見 晋也
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

15年度インドネシアスラバヤ国立大学、パジャジャラン大学、16年度韓国韓南大学校・梨花女子大学校、17年度台湾大学、浙江大学、18年度愛知学院大学で、国際シンポジウム比較語彙研究を開催し、それぞれ、発表論文集『国際シンポジウム比較語彙研究IV〜X』を刊行、計115件の語彙論に関する研究論文・講演原稿を収録した(A4版総頁数1374頁)。海外では、国際シンポジウム比較語彙研究の開催後に語彙研究者養成のために語彙研究セミナーを開いた。国内では、受講希望に応じて開催した。本研究推進の母体となった語彙研究会では、月例発表会と大会を開いた。期間中に、34回の月例会、3回の大会を開き、21件の講演・研究発表があった(平成18年度の大会は国際シンポジウム比較語彙研究X)。また、語彙研究会では、機関誌『語彙研究』1〜4を刊行して、25件の語彙研究の論文を収めた(B5版総頁数402頁)。更に、「語彙研究会叢書」を6冊刊行した。内容は『比較語彙研究の試み』11〜15、及び、「近代日中学術用語の生成及び発展」である(A4版総頁数1574頁)。これらの成果をふまえて、本プロジェクトの一方の課題であるコード付けのための電子辞書試作版を作成し、CD版として希望のあった関係方面に配布した。試作品ではあるが、現代語にっいては、6、7割のヒット率で個々の語に単語コードと語素コードを電子的に付与することができる。CD版に付載した資料を今後整理し、試作版を増補する予定であり、さらに、古典語と外国語の語彙についても、同様の試みを企画している。遺憾ながら、この計画は科学研究補助金の対象に今年度は認められなかったが、語彙論的研究推進のためには重要な研究なので極力推進していく予定である。