著者
田村 慶信 斉下 純也 山本 詩織 山田 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.44, pp.43-48, 2013-05-17

近年,低コスト・短納期・標準化といった観点から,AndroidやBusyBoxに代表される組込みオープンソースソフトウェアが積極的に採用されている.オープンソースソフトウェアは,世界中の誰もが開発に参加でき,ソースコードが公開され,誰でも自由に改変可能なソフトウェアであることから,急激に普及が広まっており,最近では,組込み機器に対してもAndroidやBusyBoxに代表される組込みオープンソースソフトウェアが積極的に採用されつつある.本論文では,iOSのApp StoreやAndroidのGoogle Playのようなインストーラの振る舞いを考慮したハザードレートモデルに基づく信頼性評価法を提案する.さらに,提案モデルに基づく信頼性評価ツールをAIRアプリケーションとして開発し,実際のオープンソースソフトウェアのソフトウェア故障発生時間間隔データに対する信頼性評価例を示す.
著者
田村 慶信 山田 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.161, pp.23-28, 2009-07-24

現在,OSS(オープンソースソフトウェア)は,数多くの企業,自治体,教育機関,政府関係機関などにおいて,様々な分野で使用されている.また最近では,組込み機器に対してもBusyBoxやAndroidに代表される組込みOSSが積極的に採用されつつある.一方で,利用者側や開発者側にとって,サポートや品質上の問題といった多くの不安が残されている.特に,組込み製品に対して組込みOSSを導入する際には,移植可能性の評価,移植作業期間における進捗管理,および最適リリース時刻の決定が重要となる.本論文では,こうしたOSSの信頼性を評価するためにハザードレートモデルを適用するとともに,その最適リリース問題について議論する.さらに,実際のバグトラッキングシステム上から採取されたフォールトデータに基づく信頼性評価例を示すとともに,その適用可能性について考察する.
著者
田村 慶信 竹原 英秀 山田 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.67, pp.13-17, 2009-05-22

オープンソースソフトウェア(open source software,以下OSSと略す)の普及の動きが活発である.特に,組込み機器に対してはBusyBoxやAndroidに代表される組込みOSSが積極的に採用されつつある.しかしながら,そのサポート体制および品質上の問題や,移植可能性の問題から,その導入へ踏み切れない企業が多く存在している.本論文では,オープンソースプロジェクトの下で開発されている組込みOSSの信頼性を評価するために,ベイジアンネットワークおよびソフトウェア信頼度成長モデルに基づく信頼性評価法を提案する.本手法では,OSSを構成するコンポーネント間の因果関係を条件付確率で表現する.これにより,主要コンポーネントと,それに影響を及ぼすコンポーネントとの相互作用を包括することが可能となることから,組込み製品に対するポーティングを利用した開発の際に役立つものと考える.さらに,実際の組込みOSSのフォールト発見数データに対する数値例を示す.