著者
田邊 稔
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.230-237, 2014-06-01

今まさにシステムライブラリアンというポジションを目指している人や現在図書館のシステムを担当している人,現状スキルはないが将来システムに携わってみたい人が,これから何を学び,どのように行動し,次のステージに向けて準備すればよいのか。筆者の26年のシステム屋としてのキャリアと,そのうち13年のシステムライブラリアン経験を踏まえて,勝ち残れるスキルおよびキャリアとは何か?を掘り下げ,徹底的に自分と向き合い,成功を引き寄せる方法を模索する。
著者
田邊 稔
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.213-220, 2001-04-01
参考文献数
14
被引用文献数
3

従来, 図書館のシステムは大学や機関ごとに検討され, 開発されてきた。また, それを担うシステムライブラリアンは, 個々に悩み, 工夫しながら何とかシステムを維持, 管理してきた。しかし, システムに対する周囲の評価は, 彼らの努力ほどには高くなかった。そのため, 彼らのモチベーションやプロ意識が低下し, 被害者意識が芽生え, サービス品質に少なからず影響を及ぼしている。そこで, 業務モデルを全面的に見直し, 書誌データ, システム, プロトコル等の規格を統一することにより, 機関間の横断的なヒューマンリソースシェリアリングや収益事業を展開していく必要がある。また, そのために必要なヒューマンスキルとは何かを模索する。
著者
田邊 稔 山田 雅子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.257-264, 2005
参考文献数
20
被引用文献数
1

外国雑誌における電子化の動きは年々加速しており, 大学図書館では煩雑な管理を強いられている。慶應義塾大学においても, ここ数年で電子ジャーナルを取り巻く環境が急激に変わってきている。また, 利用者から見ても, 利用形態が多岐に渡っていることや, オフキャンパスからのアクセス制限など不便を感じている。このような変化を受け, 慶應義塾大学において, 電子ジャーナル管理の現場担当がどのように取り組んでいるか, 今後どのようなシステムモデルを描いているかを示した上で, さらにアクセス管理の現状と展望について言及する。
著者
田邊 稔
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.8, pp.416-421, 2017-08-01 (Released:2017-08-01)

“一億総キュレーター時代”とも呼ばれるこの人工知能時代に,インフォプロとして図書館員はどう立ち向かうべきか。どのようなスキルが必要とされるのか。上司はいかにリーダーシップを発揮し,部下はいかにフォロワーシップを発揮するか。「KY」か「忖度」か。ワクワクするような人材育成法はないものか。現状を一瞬で変える魔法の杖はないが,イノベーションを起こすきっかけなら作れる。イノベーションとは創造的破壊である。高速かつ並列なPDCAにより日々業務を改善し,時には大胆なスクラップ&ビルドも必要だ。これまでの人材育成の枠組みを創造的に破壊し,新たなフレームを創出しつつ日々実践しアップデートを繰り返して行くことが成功への近道である。