- 著者
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内田 雄三
野川 辰彦
山下 三千年
橋本 茂廣
藤井 良介
畦倉 薫
橋本 芳徳
石川 喜久
小武 康徳
猪野 睦征
日高 重幸
北里 精司
大江 久圀
柴田 興彦
石井 俊世
下山 孝俊
三浦 敏夫
調 亟治
辻 泰邦
関根 一郎
- 出版者
- 一般社団法人日本消化器外科学会
- 雑誌
- 日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, no.12, pp.891-900, 1979-12-01
- 被引用文献数
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7
癌浸潤が肉眼的に胃, 十二指腸の両側におよんでいるとみなされた79例について, 臨床的ならびに病理組織学的に検索し, 切除度および術後再発を左右する因子について検討した. 臨床的十二指腸壁に癌浸潤が確認された症例は79例中35例 (44.3%) で, その発生側はほとんどの症例で明らかでないが, 胃癌の十二指腸浸潤と考えるよりは, その進展の態度ならびに臨床的意義から, 胃・十二指腸境界部癌の概念で把握するのが妥当と思われる症例が6例みられた, この概念に該当する症例は肉眼的に Borrmann1, 2, 3型である. 十二指腸壁内先進部は m および sm にあり, リンパ管内蔓延が問題となる. 転移では(8), (12) および (13) 節が第一群リンパ節としての意義を有する.