著者
山守 一徳 白崎 昌俊 西垣 秀樹
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.787-788, 1986-10-01

Lispを用いてプログラミングを行う時、生産的なプログラミングというよりもむしろ実験的なプログラミングを行なっていることが多く、システム設計、モジュール設計、プログラム設計、コーディング、プログラムテスト、システムテストといった段階をはっきり分けたWaterfa11型のソフトウェア開発工程に従っていることは少ない。しかし、大規模システムを開発する時、ソフトウェアの保守・管理面から考えると、種々の仕様書などのドキュメントは、非常に大切である。我々は、これまでのドキュメントが、手続き型言語向きであることに着目し、Lispなどの関数型言語に適したドキュメントについて考察した。本稿では、関数間の呼び出し関係を図示したLisp用の関数関連図の表現方法について報告する。
著者
白崎 昌俊 坂本 常豊 仲山 幸司 塚本 隆啓
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.763-764, 1989-10-16

最近、マルチメディアを扱うことのできるプレゼンテーションシステムの利用が進むにつれ、三次元図形の表示機能や、さらに高度な文書レイアウト機能が望まれている。そこで我々は、先に実現したLispマシン上の三次元グラフィックパッケージPHIGSにおけるCSS(階層的図形データベース)の機能と、Lispエバリュエータの機能とを用いることによって、ハイパーテキストの機能を持つプレゼンテーションシステム「HPS(Hyper Presentation System)」を実現した。HPSは、装置に依存しないPHIGSを用いたアプリケーションプログラムとして構築されているため、グラフィック装置としてPHIGSでサポートされている多種多様な装置を使用することができる。さらにHPSでは、強力な数式組版機能を持つTeXの出力ファイルであるdviファイルをPHIGSの出力プリミティブへ変換し、CSSへ登録する機能を持っている。このため、HPSではTeXによってレイアウトされた文書とPHIGSによる三次元図形とを混在しながら表示することができる。以下、このHPSの実現方法について報告する。なお、HPSの記述言語はLispマシンELIS8200上のCommon LISPであり、dviファイルは、アスキー社から配布されている日本語TeXによる出力ファイルを用いた。