著者
山下 一也 飯島 献一 白澤 明
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.90-94, 1996-07-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
23

A型行動様式と血圧について1年間のfollow upをし, 性格の変化と血圧との関係を検討した。A型行動パターンスクリーニングテストのスコアの変化率と収縮期血圧, 拡張期血圧の変化率はともに有意の相関を示した (p<0.05)。1年間の比較において, A型行動パターンスクリーニングテストB2型よりA2型に変化した群では収縮期血圧, 拡張期血圧ともに有意に増加したが (p<0.001), B2型のままで変化のない群では収縮期血圧, 拡張期血圧ともに有意な変化はみられなかった。性格の変化と血圧とは関連が認められ, 健康管理に行動様式の面からの取り組みも必要と思われる。