- 著者
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益子 崇
- 出版者
- 公益社団法人 日本化学会
- 雑誌
- 化学と教育 (ISSN:03862151)
- 巻号頁・発行日
- vol.55, no.5, pp.216-219, 2007
- 参考文献数
- 3
蛋白質の構成成分であるアミノ酸は,エネルギー源または栄養素として不可欠であるが,脳内においては神経細胞と神経細胞の間の情報伝達を担う物質としての役割も持っている。グルタミン酸は神経伝達物質として働くことで記憶・学習にも関与する。一方で,統合失調症やアルツハイマー病などのさまざまな神経疾患において,脳内のグルタミン酸濃度のバランスが崩れていることが知られている。本稿ではアミノ酸,特にグルタミン酸の脳内における神経伝達物質としての役割を中心に紹介したい。