著者
柳瀬 義男 川崎 富作 吉野谷 定美 相川 崇史 三田村 忠行 三好 裕司 橋本 嘉 村中 正治 宮本 昭正
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.59-65, 1984

研究目的:川崎病の発症における血清immune complexの関与について検討を試みた.方法:対象には日赤医療センター小児科を受診した典型的な川崎病患者30例と, 対照群として正常小児19例, 正常成人20例およびSLE患者10例を選んだ.2重盲検法にて, C1q-solid phase assay, monoclonal rheumatoid factor-solid phase assayおよびhuman red blood cell assayの3方法を用い, immune complexを測定した.成績:正常小児19例を対照として, 川崎病患者30例の急性期および回復期の血清immune complex値は, 3方法においていずれも有意の差を認めなかった.