著者
二見 史生 相馬 正宜
出版者
玉川大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

暗号学の基本的な限界であるシャノン限界を超越可能な物理暗号は,暗号鍵の利用効率を高められるので,情報通信量が飛躍的に増大している今日,その実現が期待されている。本研究では,その実現を目指し周波数分解して位相変調する方式の物理暗号の原理検証実験を実施した。波長1.5μm帯,データ10Gb/sの信号光の暗号・復号実験に成功し,更に,暗号信号光の光ファイバ120km伝送にも成功した。本成果により,暗号学のシャノン限界を超越する物理暗号の実現に向け大きく前進した。