著者
真喜志 昇
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.5-8, 1992

環境や環境教育に関心を持ち、よりよい環境の想像活動に主体的に参加し、環境への責任ある行動がとれる態度を育成するために、小学校の5年理科「魚の育ち方」における地域の川の生き物を調べようという環境教育を取り入れた教材を開発し、その実践を試みた。私たちの学校には、すく横を饒波川が通っている。そこでパソコンと体験学習を取り入れ、川の水性生物を採取し、パソコンで名前を調べたり、指標生物と水の汚れとの関係などを調べることにより、環境に関心を持たせようと考え、教材化し授業を試みた。その結果、川に降りて水性生物の調査をする事をとても楽しかったと答えた子が多かったし、パソコンを使うことにより、川の生物調べも事典を使うよりも興味を持ち意欲的に調べていた。また、その原因が自分達の生活排水であり、自分達の子孫にはきれいな川にして受け継ぎたいといった意見も多くでてきて環境に興味関心を示めさせるのにある程度の効果があったと考える。