- 著者
-
矢倉 研二郎
- 出版者
- 阪南大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2008
カンボジアの都市出稼ぎ労働者と農村世帯を対象とした調査で得たデータを分析した結果,農村の若者の都市への出稼ぎは、出会いの機会の提供を通じて他州出身者間の結婚を増やしており、その結果、そのまま出稼ぎ先や結婚相手の故郷に住むという形で、とくに零細農家の子どもの離村を促していることが明らかになった。親たちは,離村した子どもには農地を分与しないことが多いが,原則としては均分相続を志向しており,カンボジアでの農地細分化は今後も続くと予想される。