著者
矢嶋 尚彦 明道 俊治 森 康男 辻 光弘
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.997-1002, 2003-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
8

本論文は, 交通集中渋滞が深刻な地点である中国自動車道下り線宝塚東トンネル付近の渋滞発生時の交通現象に関する研究結果を報告するものである. 当該トンネル付近は, トンネルの連続, 上り勾配やサグの存在, インターチェンジ合流部との近接といった交通容量の低下要因が重なり, 複雑な交通現象を呈している. このような背景から, 本研究は, 車両感知器データ, 走行調査データ, およびトンネル内外のビデオ観測データをもとに, 渋滞発生時における地点別の交通量, 速渡, 車頭時間の変化, 車群形成といった交通特性生について詳細な分析を行い, 渋滞発生のメカニズムについて推定を行ったものである.