著者
石井 由理
出版者
国際基督教大学
雑誌
国際基督教大学学報. I-A, 教育研究 (ISSN:04523318)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.29-38, 2001-03

Norway revised its National Curriculum in 1997 as part of a thorough educational reform. Since Norway is a world leader in terms of the policy and practice of education aimed at promoting better international understanding and moreover shares some features with Japan, how it interprets recent social, economic and political development in the new National Curriculum is worthy of study. The paper briefly introduces the term "Education for International Understanding" and the rationale for studying the Norwegian curriculum. The content of the Curriculum is discussed in terms of raising awareness of global citizenship.
著者
石井 由理 イシイ ユリ Yuri ISHII
雑誌
国際基督教大学学報. I-A, 教育研究 = Educational Studies
巻号頁・発行日
vol.43, pp.29-38, 2001-03

Norway revised its National Curriculum in 1997 as part of a thorough educational reform. Since Norway is a world leader in terms of the policy and practice of education aimed at promoting better international understanding and moreover shares some features with Japan, how it interprets recent social, economic and political development in the new National Curriculum is worthy of study. The paper briefly introduces the term "Education for International Understanding" and the rationale for studying the Norwegian curriculum. The content of the Curriculum is discussed in terms of raising awareness of global citizenship.
著者
石井 由理
出版者
山口大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13468294)
巻号頁・発行日
no.26, pp.81-94, 2009

備考 (<タイトルの訳>アジアの学校教育における音楽的アイデンティティー : 普遍的音楽原理と地域的アイデンティティーの間で), 文化のグローバル化の影響は我々の生活のあらゆるところに見出すことができる。アジアの国々では、それはしばしばグローバルな標準だと考えられている西洋文化の採用とそれに対する適応として現れる。グローバル化のこの側面は文化の収斂あるいは普遍化といった表現で述べられるが、文化のグローバル化は決してこの側j面のみから成り立つわけではない。これに対抗するかたちで文化の発散、あるいは特殊化という現象も存在する。何らかの形で自分たちの文化の特徴を維持しようというアジアの国々の試みは、このような現象の一例である。グローバル化におけるこれらの対照的な特徴が生み出すのは、文化の混成である。本稿の目的は、この文化の収斂、発散、混成に国家がどのように関わっているかを探ることである。この目的のために、本稿は日本およびその他のいくつかのアジアの国々における学校音楽教育政策に焦点をあてる。本稿でとりあげるアジアの国々の音楽教育政策においては、音楽文化の収斂の側面として西洋の記譜法と音楽理論を採用していること、発散の側面として各国の伝統音楽の伝承を主張していること、そして混成あるいは妥協の側面として、自民族の作曲家によって作られ、その言語の歌詞をもつ、西洋音楽理論に基づいた教科書音楽が広く教えられていることが、共通の現象として見られる。
著者
石井 由理 塩原 麻里
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

文化のグローバル化と混合における学校教育の役割を解明すべく、日本とタイの政策比較と質問紙調査を行った。日本の2世代間、日・タイ大学生間の比較から、明治以来の学校教育を通した音楽文化の近代化は、日本の全体の音楽文化に唱歌・童謡として根付いたが、個人の領域では西洋ポップスの影響が大きいこと。政府が積極的に介入しなかったタイでは、国、個人のいずれにおいても西洋ポップスの影響が大きいことが明らかとなった。