著者
石塚 紀美 井上 智子
出版者
Japan Academy of Critical Care Nursing
雑誌
日本クリティカルケア看護学会誌 (ISSN:18808913)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.11-23, 2015
被引用文献数
5

【目的】救命救急領域における家族の代理意思決定時の思いと看護師の代理意思決定支援と思いを明らかにし,よりよい看護支援の検討を行う.<br>【研究方法】参加観察,半構成的面接,診療録調査を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチに準じて分析した.<br>【結果】7家族から〈救命救急という場と状況に影響された決断〉,〈患者の思いを優先した決断〉,〈自身の決断への評価〉,〈今後への受容と不安が交錯する〉,〈情報が欲しい〉,〈患者家族を支援して欲しい〉,〈看護支援は実感しにくい〉,〈看護師が家族の救いとなる〉の8つの側面が,10 人の看護師からは〈時間を内容で埋める〉,〈救命と人生を考える〉,〈家族の力量と現状に応じた関わり〉,〈周囲を調整する〉,〈家族に寄り添う〉,〈同じ見解のもとチームで協働する〉,〈人生と命に関与する困難さ〉,〈知性と感性を養う必要性〉の8つの側面が導き出された.<br>【結論】家族が救命救急という場や状況に左右されず,最善の決断ができるよう支援する必要がある.