著者
石川 学
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.1378-1383, 2014

日本製紙は,日本コカ・コーラ(株)と協働で健やかな森を保つための中長期の取り組みを行う趣旨の基本合意書を昨年10月に締結した。<BR>両社はそれぞれの事業活動を通じて,持続可能な社会の実現を目指し様々な分野で活動を行ってきた。特に環境分野においては,当社は森林資源,日本コカ・コーラ(株)は水資源の保全に努めてきた実績がある。本協定に基づき,両社は従来の取り組みを生物多様性や水源涵養など森林の持つ多面的機能を高める活動として発展させるため,それぞれの経験と資産を活かし,「森林資源」「水資源」の保全および保護活動に協働で取り組んでいくこととした。<BR>協働活動の第一弾として,コカ・コーライーストジャパンプロダクツ埼玉工場の水源地であり,当社菅沼社有林の所在する群馬県片品村において「豊かな森・水の保全」をテーマにした「次世代環境教育」や「地域一体型キャンペーン」を協働で行っていくこととした。<BR>当社は全国400カ所に森林を所有し,コカ・コーラシステムは全国24工場で様々な清涼飲料を製造している。今後,両社の国内における資産・事業の広がりを活かし,協働活動の全国展開に向けた検討を開始する。