著者
石田 夏樹 尾形 わかは
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.200, pp.141-148, 2004-07-14
被引用文献数
1

公開検証可能な電子投票方式は,MIX-netに基づいた方式と準同型性に基づいた方式に大別することができる.前者では,投票者は投票内容を暗号化して公開するだけでよく効率的であるが,集計サーバは投票締め切り後に多入力のMIX-netを実行しなければならない.一方,後者では,集計サーバにとっては非常に効率的であるが,投票者の負担は前者と比べると大きくなってしまう.本稿では,準同型性に基づいた方式にMIX-netを併用することで,投票者の負担を少なくできる公開検証可能な電子投票方式を提案する.