著者
石田朗大 寺西教高 日隈美奈子
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.239-245, 2015-07-15

設計書や仕様書などのドキュメントが十分に整備されていないシステムについて,その利用や改修を行うためにソースコードの解析,ドキュメントの整備を行う場合,目的によっては必ずしもシステム全体を解析する必要がない場合も多い.課題に対してシステムの必要な部分のみを解析するといったことは,実務ではよく行われるが,その具体的な手法について体系的にまとめられたものはなかなか見受けられない.本稿では,公的年金財政検証プログラムを対象として,いかにして短期間でソースコードの解析を行い,プログラムの改修を行ったかについて,その実践事例を示す.設計書や仕様書を網羅的に作成するのではなく,目的に合った解析を集中的に行うことで,プログラム解析の工数削減を行うことができた.
著者
河合 剛 石田 朗 広瀬 啓吉
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.569-580, 2001-09-01
被引用文献数
18

教師が学習者に正しい発音の概要を指導した後, コンピュータが発音の反復練習を促し, 発音の良否を音ごとにスペクトル面から判断し, 発音誤りを特定し, 直し方を分かり易く指導する手法を提案する。2言語の音響モデルを用いた音声認識により話者性を取り除く。母語話者向けの音声認識システム用として学習された音響モデルを使えるので教育システムを容易に開発できる。音の挿入誤りの検出, 音の置換・挿入・脱落誤りの検出, 発音練習の難易度調整の三つの実装例, 並びに日本語話者による英語学習と英語話者による日本語学習の実験を通じて, 発音学習の自動化の有効性や要素技術の言語独立性と可搬性を明らかにする。