著者
砂川 祐一郎 和田 知久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.441, pp.347-352, 2011-02-24

無線通信システムの開発や研究において、近年ソフトウェア無線の技術が注目を浴びている。ソフトウェア無線ではこれまでハードウェアで構成されていた無線通信システムの大部分をソフトウェアで実装することにより,開発コストを抑えることができ,また,パラメータ等を状況に合わせて変化させることで様々な環境に適応させる事が可能となる。本研究ではソフトウェア無線の技術を使用し日本ISDB-T規格のワンセグ受信機のアーキテクチャを提案し,PC上で動作性能を考察している。入カデータはAD変換後のベースバンドOFDM信号を想定しており,復調時にはフィードバック処理により周波数誤差の補正を行う。パイロット信号からチャネル推定を行ない,時間軸線形補間,周波数軸補間の2種類の等化も実装している.