著者
磯田 隆晴 山本 滋
出版者
The Association for Plant Protection of Kyushu
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.50-53, 1979

1. 川野夏橙のステムピッティング病による被害軽減のため,摘果による小玉化防止対策について検討した。その結果,軽症樹でステムピッティング発生度80程度のものでは,葉果比150で外観健全樹の葉果比100と同程度の果実肥大効果が見られた。しかし,重症樹では摘果の効果はほとんど認められなかった。<BR>2. 摘果による果実の肥大効果は,外観健全樹よりも軽症樹の方が顕著にあらわれ,葉果比と果実の横径,果実重との間に1%水準で正の相関関係が見られた。