著者
福光 優一郎
出版者
新居浜工業高等専門学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

すべての音声言語にはアクセントやイントネーションといった韻律情報が含まれており,単語の識別や文レベルの統語構造の構築に用いられている。本研究課題は,統語構造の曖昧な文を聴取する際に,韻律情報を利用することによって,そうした曖昧性が解消されるかどうかについて,事象関連電位を指標とした研究を行った。その結果,韻律情報のひとつである休止(ポーズ)が日本語の文節レベルの修飾-被修飾関係の曖昧性の解消に関わることが示唆された。