著者
福家 孝彦 菊池 豊
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.38(2006-DSM-040), pp.133-138, 2006-03-29

本研究では、IPv4 PAアドレス体系に基づくネットワークに対して、インターネットへのマルチホームを行う手法を提案する。本提案では、アドレスプレフィックスの長い経路を広告しないため、インターネットバックボーンに与える影響が小さい。また、トンネリングによる仮想接続上にトラフィックを流すことで、冗長経路の有効利用や障害時の高速切り替えを実現する。これらの機能について、所定の性能が確保できることを検証した。本研究の内容は、企業や地域ISPなどのPAアドレス環境において特に有効であり、バックボーンへの負荷をかけずに高品質なインターネット環境を提供できる。