著者
中島 謙一 須原 重明 福山 汀子 江良 至徳
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.52-55, 1984

紅茶にレモンを入れた場合に, レモン中のDPおよびOPPがどの程度紅茶中に溶出するか, について検討を行った.その結果, 通常のレモンティーのいれ方では, レモンに含まれているDPの5.4±2.8% (検体数14個), OPPの9.2±2.9% (検体数14個) が紅茶中へ溶出した.レモンを紅茶中に浸漬する時間を60分にしたところ, DPの溶出率はほとんど変化しなかったが, OPPの溶出率は28.8±4.9% (検体数14個) へと顕著に増大した.また, ショ糖の影響を調歳たが, ショ糖を加えた場合 (濃度 : 6.7%) と加えなかった場合とで, DPおよびOPPのいずれにおいても溶出率に有意差は生じなかった.