著者
福村 愛美
出版者
大分県立芸術文化短期大学
雑誌
大分県立芸術文化短期大学研究紀要 (ISSN:13466437)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.241-249, 1996-12-31

高校生が制服についてどの様な意識を持っているか、また制服と、家庭科及び被服実習、家庭科男女共修との関連性を調査をもとに分析した結果、次の様なことが明らかになった。1、学校を制服で選ぶかどうかという質問に対して高校1年生と2年生では、1年生のほうが学校を制服で左右されないと考えている。2、好きな制服のデザインでは、1年生男子は詰め襟の学生服を大半が支持しているが、2年生になるとブレザータイプの制服と半々に意見がわかれる。女子は全体的に差はなくセーラー服を好んでいる。3、制服の持っている枚数は、冬用を1枚、夏用を2枚持っている組み合わせが1番多い。4、音楽専攻の生徒が、スカートの長さや靴下の流行に最も敏感である。5、被服制作の完成時に充実感を感じない者ほど、制服の良くないところとして、温度調節がしにくいという理由を挙げている。6、家庭科男女共修に価値があると思う者ほど、学校を制服で選ばないと考えている。7、家庭科を男子も学ぶべきであると余り考えない者の方が、セーラー服をより好んでいる。8、制服のイメージは多面性を持っていると考えられる。終わりに、集計作業にご協力いただいた大分県立芸術文化短期大学の田仲謙司さん及び学生や副手の方々に深く感謝申し上げます。
著者
福村 愛美 Manami Fukumura
雑誌
大分県立芸術文化短期大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.34, pp.241-249, 1996-12-31

高校生が制服についてどの様な意識を持っているか、また制服と、家庭科及び被服実習、家庭科男女共修との関連性を調査をもとに分析した結果、次の様なことが明らかになった。1、学校を制服で選ぶかどうかという質問に対して高校1年生と2年生では、1年生のほうが学校を制服で左右されないと考えている。2、好きな制服のデザインでは、1年生男子は詰め襟の学生服を大半が支持しているが、2年生になるとブレザータイプの制服と半々に意見がわかれる。女子は全体的に差はなくセーラー服を好んでいる。3、制服の持っている枚数は、冬用を1枚、夏用を2枚持っている組み合わせが1番多い。4、音楽専攻の生徒が、スカートの長さや靴下の流行に最も敏感である。5、被服制作の完成時に充実感を感じない者ほど、制服の良くないところとして、温度調節がしにくいという理由を挙げている。6、家庭科男女共修に価値があると思う者ほど、学校を制服で選ばないと考えている。7、家庭科を男子も学ぶべきであると余り考えない者の方が、セーラー服をより好んでいる。8、制服のイメージは多面性を持っていると考えられる。終わりに、集計作業にご協力いただいた大分県立芸術文化短期大学の田仲謙司さん及び学生や副手の方々に深く感謝申し上げます。
著者
福村 愛美 Manami Fukumura
雑誌
大分県立芸術文化短期大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.31, pp.71-77, 1993-12-31

若者離れの目立つ現業労働のイメージや、作業服のどのような点を改革したら、イメージアップにつながるかなどについて調査し、分析した結果、次の様な事柄が明らかになった。(1)工場や土木建設業などの職場は、きつくて危険な職場であると考えられている。またこのようなイメージが、労働者不足の原因であると考えられている。(2)現業労働への女性進出は、土木建設業や工場などの職場が活気づくという様な理由で有意義であると考えられている。(3)作業服のイメージは、デザインが古くておしゃれではないと考えられている。(4)作業服の色は、灰色のような暗い色のイメージを持たれている。しかし実際にデザインと色を見た場合には、青色がふさわしいと考えられている。(5)作業服の素材は、綿が適していると考えられている。また柄は無地が適していると考えられている。Recentry young people offen refuse jobs in factories and construction sites. The purpose of this study is to investigate whether changing the color and style of workclothes can improve the image of factories and construction sites. In the present study we gave a questionnaire to female college students to find out what image young women have of such jobs, and what points are needed to improve the image, and what kind of work clothes are best. The analysis of those results were summarized as follows: (1) It was thought that such work areas were dangerous and difficult. That image brings about a shortage of available workers. (2) It is important for such work areas to employ women so that the work areas become brighter. (3) It was thought that the image of work clothes was old and out of fashion. (4) It was generally thought that the colors of work clothes were dark and gray. (5) It was thought that cotton was the suitable material for work clothes, and a plain dress was the suitable pattern for work clothes.
著者
福村 愛美
出版者
大分県立芸術文化短期大学
雑誌
大分県立芸術文化短期大学研究紀要 (ISSN:13466437)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.195-205, 1997-12-31

高校生および短大生が、高等学校の家庭一般、被服構成学実習、高校家庭科の男女共修についてどのような意識を持っているかを調査した結果、次の様なことが明らかになった。1.家庭科の授業で興味のある分野では、高校生も短大生も調理実習に大変興味を持っている。興味のない分野としては、高校生は住生活の設計にあまり興味がなく、短大生は家庭生活の設計にあまり興味を持っていない。難しい分野では、短大生の方が高校生よりも、より被服製作や、母性の健康・乳幼児の保育を難しいと考えている。2.被服構成学実習で製作した作品を、高校生の方が短大生よりもよく活用している。製作したいものとしては、高校生の方が着物(浴衣)をより多く挙げている。3.高校家庭科で男女共修に価値があるかについては、高校生も短大生も大半が価値があると認めているが、特に短大生の方がより強く男子にも家庭科を学んでほしいと望んでいる。4.被服学分野に興味がない学生は、被服学が難しいと考えている。5.被服学分野や住生活分野が役立つと考えている学生は、ほとんどの人が被服製作の完成に充実感を感じている。6.被服構成学実習が時代遅れであると思う事と、被服学を学ぶ必要性の有無とは、直接には関連性がないと考えられる。7.被服構成学実習で何を製作していても、次は別の種類の作品を製作したいと考えている。8.被服構成学実習で重点的に学びたい内容として、全体的には縫製の仕方が一番多いが、次に興味のある内容を重点的に学びたいと考えている。9.被服構成学実習で製作した作品をよく活用した人程、被服製作を完成した時に充実感を感じる。10.家庭科男女共修に価値があると考える人の方が、被服製作の作品の活用度が高い。11.家庭科男女共修に価値があると考える人程、被服構成学実習が時代遅れではないと考えている。終わりに、集計作業にご協力下さいました大分県立芸術文化短期大学の田仲謙司さん及び副手の方々に深く感謝申し上げます。
著者
福村 愛美
出版者
大分県立芸術文化短期大学
雑誌
大分県立芸術文化短期大学研究紀要 (ISSN:13466437)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.123-130, 1994-12-31

学校の教育現場における制服の意義を、生徒の制服に対する意識調査をもとに分析した結果、次の様なことが明らかになった。(1)高校生の持つ制服のイメージは、学生らしさや統一性や若さなどである。又自由のイメージはないと考えられている。(2)制服の良いところとして生徒は、学生らしいとか自分の学校の象徴として誇りが持てるなどの精神的な面を挙げている。制服の良くないところは、温度調節がしにくい、替えの制服が少ないなど衣服本来の機能性や現実的な理由が多い。(3)実際に生徒が着用している制服に満足しているかどうかで、今回の対象者の高校生は、冬用の制服は大半の生徒が気にいっていると答え、夏用の制服に対しては満足している生徒は半数程度だった。(4)生徒の気にいっている制服のデザインは、男子は詰襟の学生服とブレザータイプに、半数程度に分かれた。女子はセーラー服に3分の2程度の支持があった。また私服に憧れる生徒は3分の1程度で意外と少なかった。(5)高校に入学するとき学校を制服で選ぶかでは、少し気にかけると、まったく気にかけないが、半数程度に分かれた。理由としては、3年間着る衣服だからとか、学校の価値は制服では決まらないからなどでである。(6)女子高校生は、制服のスカートの長さに敏感である。(7)生徒一人あたりの制服所有枚数は、冬用で1, 2枚、夏用で2, 3枚である。また中学の制服は高校でも着用したり、人にあげたりして再利用されている。以上の結果から、生徒は制服の良さを内面的な面から認めていて、制服に関して学校側と生徒の意識の違いはあまりみられないと考えられる。終わりに、調査にご協力いただいた大分県立芸術文化短期大学付属緑丘高等学校の賀久春枝先生に深く感謝申し上げます。