著者
福留 真紀
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

平成30年度も前年度と同じく、江戸時代後期の将軍側近と幕府官僚の分析のため、史料調査を行った。具体的には、大和郡山市教育委員会(奈良県)で、将軍側近柳沢家関係史料を、首都大学東京図書情報センター(東京都)で、当該期の「老中借写日記」を、茨城県立歴史館で、一橋家関係史料、前橋市立図書館(群馬県)で、酒井雅楽頭家関係史料、豊橋市美術博物館(愛知県)で、「吉田藩日記」、天理大学附属天理図書館(奈良県)で、松平定信の家老服部半蔵の日記「世々之姿」の調査を実施した。加えて、研究成果を自治体の企画で紹介する機会にも恵まれた。9月24日には、群馬県前橋市の主催した、第6回前橋四公教養講座(場所:酒井雅楽頭家菩提寺・龍海院本堂)で「前橋藩主 酒井忠挙 ―御曹司の挫折とプライド」という演題で講演した。また、山梨県甲府市のこうふ開府500年記念事業実行委員会主催の「こうふ開府500年記念事業リレーフォーラム2018 近世」において、基調講演「柳沢吉保とその時代」を行い、柳沢家にゆかりのある自治体の首長(山梨県北杜市・甲府市、埼玉県川越市、東京都文京区、奈良県大和郡山市)とともにパネルディスカッション「柳沢氏が築いた歴史と文化 ~各地に残る足跡~」のパネリストを務めた。ほかに、論考「名門・酒井雅楽頭を再興した凄腕家老」が、文芸春秋編『日本史の新常識』(文藝春秋、2018年11月20日)に掲載された。
著者
福留 真紀
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.663, pp.40-55, 2003-08