著者
秋山 博介
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学生活科学部紀要 (ISSN:13413244)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.1-14, 2007-03-29

近年子どもの人口が減少しているのにもかかわらず、不登校の人数は増加している。しかも長期に渡って「ひきこもり」や「不登校」を続けている学生が増加傾向を示している。ここで危惧されるのは、長期にわたる社会や人との断絶がその後の生活に負の影響を及ぼすことが少なくないことである。このような影響を考えて支援者は援助していかないと結果として不登校→ひきこもり→フリーター→ニートへと変化する可能性がある。そこでこの解決策として(1)きちんと現実原則をふまえられるように指導すること、(2)充分に習得できなかった発達課題をもう一度補って社会化していく必要がある。以上の点において考えていくことが大切であることを言及した。