- 著者
-
秋山 好光
- 出版者
- 東京医科歯科大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2009
本研究では胃がんの発症進展および臨床病理学的諸性状に関わるmiRNAを探索し、その発現異常を検討した。その結果、miR-181cとmiR-212がエピジェネティックなメカニズムで発現抑制されていることが明らかになった。特に、miR-181cの発現にはCpGアイランドのメチル化が密接に関連していた。これらのmiRNAを胃がん細胞内で強制発現させると細胞増殖が抑制された。一方、CDX2転写因子の発現にはmiR-9が関与しており、リンパ節転移陽性胃がんでmiR-9の発現が高い傾向が認められた。以上、胃がんに関わる新規miRNAを複数明らかにした。