著者
入江 慶太 尾崎 公彦 青井 則子 秋政 邦江
出版者
川崎医療短期大学
雑誌
川崎医療短期大学紀要 (ISSN:02873028)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.33-38, 2012

本研究の目的は,総合表現(オペレッタ)において,自らの作品発表を客観的に振り返るための自己評価チェック項目を選定することである. 過去3年間の自己評価チェックシートの分析の結果,学生は第三者にどのように見えているかという「観る側の視点」まで十分に到達できずに,自らのイメージを具体的にどう表現するかという段階(創る側の視点)に留まっていること,教員提示のカテゴリが「創る側の視点」に偏っていることが明らかとなり,両者を改善する必要性が示唆された. 以上のことを踏まえ,4カテゴリ12チェック項目「コミュニケーション(双方向の話し合い・情報共有・他者理解)」「備品・施設の使用(正しい使用・決まりごとの順守・利用時の他者への配慮)」「制作上の工夫(効果的な指導の取り入れ・テーマの表現・表現分野の工夫)」「省察(既有知識の活用・客観的視点の保持・自己表現)」を自己評価チェック項目として選定した.
著者
伊藤 智里 青井 則子 秋政 邦江 尾崎 公彦
出版者
川崎医療短期大学
雑誌
川崎医療短期大学紀要 (ISSN:02873028)
巻号頁・発行日
no.30, pp.77-82, 2010

本研究は,オペレッタ授業を通して学生同士が学びと気づきを共有し,客観的に自らの作品発表を顧みる方法を模索することを目的とし,PPPチェックリストの様式を採用した自己評価シートを作成し,その内容について分析・考察した.自己評価するためのチェック項目を自分で作成することにより,学生が授業において感じていた思いや関心を浮き彫りにすることができた.また,教員がチェック項目を作成するためのカテゴリを提示したことで,学生は,授業の目的とねらい,達成目標を意識して確認することができた.他人に表現して観せる為には,創る側と観る側の2つの視点が必要であるが,観る視点を意識した指導をさらに強化することが今後の課題である.