著者
科学技術動向研究センター
出版者
科学技術・学術政策研究所 科学技術動向研究センター
雑誌
科学技術動向 (ISSN:13493663)
巻号頁・発行日
no.142, pp.4-12, 2014-01 (Released:2014-02-13)

東京オリンピック開催決定を機に、2020 年に向けて目指すべき姿を早期実現させるための研究開発やシステム改革の議論が活発化している。オリンピックを契機とした日本への注目を好機と捉え、日本の魅力の発信を強化するとともに、その後の発展に繋げていくことが求められている。 そこで、科学技術動向研究センターは、第9 回科学技術予測調査(2010 年)を基に、社会実装に向けて取り組みを加速させるべきと考えられる研究開発テーマの抽出を試みた。2020 年頃までに技術的な目処が立つと予測された課題(トピック)を抽出し、①高度リスク管理・低減技術、②高精度な観測・予測システム、③どこでも電力・情報インフラ、④マルチスケールエネルギーマネジメント、⑤エネルギー・資源の超高効率利用、⑥ゼロエミッション、⑦知的なセンシングによるインフラマネジメント、⑧交通モダリティの革新、⑨インクルーシブ社会の実現、⑩サービス科学によるおもてなし、⑪食と健康、⑫ライフサイエンスの最先端、⑬デジタルファブリケーション、⑭サイエンスによる日本文化・ものづくり伝承、の14 テーマに分類した。